熊本地震の地震情報

熊本地震は、2016年04月14日21時26分34秒に発生しました。震源地は熊本県熊本地方、震源の深さは11km、地震の強さを示すマグニチュードは6.5でした。

最初の地震（前震）から約28時間後に本震が発生し、気象庁の震度階級が制定されて初めて、震度7が2回観測されました。2016年12月時点で、死者157人（うち直接死は50人）という甚大な被害となりました。

前震後に気象庁が「3日間以内の震度6弱以上の余震発生確率は20％」などと発表したこともあり、壊れかけた自宅に戻る人が相次ぎ、本震の発生により前震以上の人的被害が発生しました。当サイトの大規模地震一覧のとおり「発生確率20%」は統計的にはむしろ過大な数字ですが、被災者の心理にもっと配慮すべきであり、人命に直接的に関わるという点で、降水確率などと同様に考えるべきではありませんでした。

この教訓から、気象庁は大きな地震があった際の余震発生確率の発表を取りやめました。

熊本地震では、益城町宮園（熊本県）で震度７、嘉島町上島（熊本県）、宇城市不知火町（熊本県）、宇城市小川町（熊本県）などで震度６弱、合志市竹迫（熊本県）、大津町大津（熊本県）、宇土市浦田町（熊本県）などで震度５強、上天草市大矢野町（熊本県）、上天草市松島町（熊本県）、八代市千丁町（熊本県）などで震度５弱、下関市竹崎（山口県）、みやこ町犀川本庄（福岡県）、みやま市山川町（福岡県）などで震度４を観測しました。

下の「熊本地震の最大震度別・地震観測回数推移グラフ」は、地震発生前の2016年4月9日から2016年4月28日までの地震観測回数を最大震度ごとに棒グラフに表したものです。

下の「熊本地震のマグニチュード別・地震観測回数推移グラフ」は、地震発生日前後の地震観測回数をマグニチュードごとに棒グラフに表したものです。

なお、グラフでは日本列島で震度１以上を観測した地震を集計しているため、熊本地震と関連しない、震源地が遠く離れた地震が含まれる場合があります。

震度４以上を記録した地域

熊本地震で震度４以上を記録した地域（観測点）は、下記のとおりです。

この年（2016年）の日本列島

下のマップは、マグニチュード5.0以上の地震の震源地をサークルで描いた2016年の震源地マップです。マグニチュードが大きい地震の震源地ほど、円の直径を大きくするとともに、濃い赤色で描いています。

• もっと震源地マップを見る

2016年に日本列島で発生した地震のまとめについては、2016年の日本列島の地震情報をご覧ください。

この年の最大震度カレンダー（全国）　2016年の最大震度：震度７